武夷山旅行3日目

4月28日(土)

今日は武夷山旅行のメインイベント。
天遊峰と九曲渓の川下りです。


6時半過ぎに起きて、前日と同じようにホテルで朝食をとりました。

先に部屋に戻っていると、オニママが笑いながら部屋に入ってきました。


食堂のスタッフの人が、私が何もしゃべらないので、障害か何かで話のできない人と思っていたそうなのです。

日本人と説明したら「えっ! 日本人だったの!」と驚きながらも納得したとのことでした。


ホテルを出てバスで武夷山の入口へ向かいます。

そこから専用の車に乗り換え、登り口へ。


f:id:ken-ikenobo:20180506120002j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120006j:plain


ここが武夷山の「天遊峰」。
気合いを入れて登山のスタートです。


f:id:ken-ikenobo:20180506120014j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120018j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120021j:plain


最初は平坦なお気楽な遊歩道が続いています。
これは楽勝かと思っていると、そんなはずはなく、本当のスタート地点が現れました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120025j:plain


石の境界。人の世界と聖の世界を隔てる境界です。


f:id:ken-ikenobo:20180506120036j:plain


登っている途中で色々な山が見えてきます。
縦に伸びた岩のような山が多く、日本の山とはまた違った美しさがあります。


気がつくと、息子が道なき道を登り始めていました。

じっと見守るオニママ。


f:id:ken-ikenobo:20180506120040j:plain


人生においては、誰も行こうとしない、道のないところへ挑戦する勇気は大切です。

でも、いまはやめてほしい・・・


満足するまで待って、また元の道を登り始めました。


壮観な絶壁を過ぎると、狭くて急な登り道にさしかかりました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120047j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120055j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120100j:plain


このあたりが天遊峰の難所です。


途中から本当に急な登りになり、油断すると足を滑らせそうで、気が抜けませんでした。

後ろを振り向くと高くて落ちそうな感じ。

人も混み合ってきて写真を撮る余裕もなくなってきました。


1時間ほど歩いて頂上に到着。

着いてみれば短く感じました。

山頂からの景色も格別です。


f:id:ken-ikenobo:20180506120113j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120117j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120110j:plain


周りを見まわすとミニスカートやらサンダルやらで登ってきたつわものもいます。


f:id:ken-ikenobo:20180506120124j:plain


息子はセミのデザインの石に興味しんしん。


f:id:ken-ikenobo:20180506120128j:plain


裏に「武夷山」と「名前」の文字を彫ってもらいました。


焼きそばみたいな軽食をとって一休み。

ほとんど息子が一人で食べてしまいました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120132j:plain


下山の途中。

息子がまた道なき道を進み始めました。

そして、またじっと見守るオニママ。

基本的にこどもの好きなようにやらせればよい、というのがオニママの教育方針です。


f:id:ken-ikenobo:20180506124715j:plain


元の道に戻ったと思ったら、親を置いて先に下りて行く始末。


f:id:ken-ikenobo:20180506120139j:plain


5歳児とは思えない体力です。


途中まではツアーで来ている人も多くいました。


ところで。
ツアーとは何でしょう。


それは。

安心と気楽さを引き換えに、行動の自由を売り渡すものだと思います。

何も考えなくてよいということが、メリットでありデメリットなのです。


下山のときも見どころがたくさん。


きれいな川に魚がたくさん泳いでいて、エサをあげると集まってきます。


f:id:ken-ikenobo:20180506120147j:plain


山の中のお茶畑。

こんな自然の豊かな環境で育てられれば、それはおいしいお茶になるでしょう。


f:id:ken-ikenobo:20180506120143j:plain


朱子学の開祖、朱熹が講学を行ったとされる場所。


f:id:ken-ikenobo:20180506120155j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120151j:plain


バズーカ砲のようなカメラをもった女の子がみえます。

一体、何を撮りにきたのか。


下山してから、休む間もなくバスで次の目的地へ向かいます。

川下りのいかだ乗り場です。


バスを降りていかだ乗り場の待合室まで歩く間、武夷山とは違ってこちらは飲食店などもあります。


f:id:ken-ikenobo:20180506120202j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120208j:plain


待合室はかなり混雑していました。

6人のいかだなので、周りの人に声をかけて6人組みを作らなければなりません。
オニママが探しまわり、同じような子供のいる三人家族と一緒になりました。


そこを出てからも乗り場まで5分くらい歩きます。

そしてようやく到着。

武夷山旅行のメインイベント。

九曲渓の川下りです。


f:id:ken-ikenobo:20180506120215j:plain


昔から、中国の山水画のような風景の中で川下りをしてみたいと思っていました。
ようやく夢がかないます。


f:id:ken-ikenobo:20180506120226j:plain


竹でつくられたいかだです。

床は常に浸水状態。


f:id:ken-ikenobo:20180506120222j:plain


これぞ水墨画の世界。


f:id:ken-ikenobo:20180506120233j:plain


最初から最後まで、どこの場所でもたくさんの魚の姿が見えます。

こんなに魚が豊富な川を見たことがありません。

息子はエサやりに夢中。

魚たちは元気よくはねあがっていました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120229j:plain


オニママは同席したママとおしゃべりに夢中です。

乗りながらペットボトルに川の水をくんで飲んでいる人もいます。


途中で急に舟が止められ、何かと思ったら、舟をこぐおじさんが草むらに駆け込んでいきました。


子供たちが

「ニョウニョウ」

と言って笑っています。

おしっこでした。


1時間ほどで終着点に到着。


その後は同席した三人家族と一緒に近くの「宋街」へ行き、昼食をとりました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120252j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120248j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120242j:plain


私は麺と一緒に「大紅袍珈琲」なるものを頼みました。

珈琲と大紅袍をブレンドした飲み物です。


f:id:ken-ikenobo:20180506120258j:plain


三人家族とは食後に別れ、次は一銭天までバスで向かいます。


また山登りかと思いながら歩き始めると、
目的地の一銭天はすぐに見えてきました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120302j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120306j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120310j:plain


神秘的な空間です。


f:id:ken-ikenobo:20180506120313j:plain


最初は余裕でしたが、後の方で本当に狭いところがあります。

体をこすりながら登っていきます。

とうとうリュックがつっかえてしまいました。


リュックを手に持ち替えるときに、挟んでいた水と折りたたみ傘を落下するという事態に。

狭い上に、周りは暗くてろくに足元が見えません。

そこで。

先に進んでいた女の子たちが、上からライトを照らしてくれるではありませんか。


なんとか態勢を立て直して進んでいきます。

そしてようやく出口に。

リュックと服がだいぶ汚れてしまいました。


太っている人は本当に注意した方がいいです。

穴の中では人がすれ違うことが不可能な上に、行列状態が穴の中で続いているので、「もう無理」となっても、引き返すことが非常に困難です。

前から誰かに引っ張ってもらい、体が石にごりごりとこすられながら、血だらけになって穴を抜けることになるかもしれません。


それにしても。

武夷山に来てから日本語を一度も聞いていません。

中国に旅行に来ている日本人の多くはどこに行っているのでしょう。

上海あたりでのほほんと観光をし、小籠包でもつついているところでしょうか。

中国にはこんなきれいな景勝地があることをぜひ日本人にも知ってほしい。

きっと中国へのイメージが変わるでしょう。


18時頃にいったんホテルに戻り、この日は別の飲食店を探しに行きました。


f:id:ken-ikenobo:20180506120327j:plain


オニママは大好物の鳥のスープを頼みます。自然のものだからとても美味しいと大絶賛です。


f:id:ken-ikenobo:20180506120336j:plain
f:id:ken-ikenobo:20180506120331j:plain


これで今回の旅行のイベントはほぼ終わり。

あとはトラブルがないように気をつけて、無事に日本に帰るだけです。